技術情報

技術情報

TECHNOLOGY

培った技術と挑戦が
国内での高いシェアを実現

当社は「薄肉鋳鋼による軽量化」・「溶接などで接合される相手部品の一体鋳造化」・「ニアネットシェイプによるコストリダクション」を軸とした提案型の商品開発を目指しております。当社製品の代表的な技術的特色をご紹介します。

大型トラック用軽量化
アクスルハウジング

カットモデル

超薄肉で約25%の軽量化を実現

現在、地球規模での環境問題が叫ばれる中で各産業界はその対策に取り組んでおり、特に自動車分野では「燃費向上」・「排ガス低減」に向けて部品軽量化のニーズが高まっております。
当社はこのようなユーザニーズに応えるために「薄肉鋳鋼品の開発による部品軽量化」に取り組み、鋳物では困難とされる4mmの薄肉化に成功し、強度確認の結果でも高い評価をいただいております。
独自工法により、強度を必要としない部位の肉厚を従来より2mm薄い5mmまで薄肉化し、約25%の軽量化を実現しました。また、ブラケット類の一体鋳造化など鋳造工法のメリットを生かした製品です。

建機用油圧バルブハウジング

バルブハウジング

建機の心臓部を±0.8mmの精度保証

建機パワーショベルの心臓部であり、高強度の球状黒鉛鋳鉄で600kgf/c㎡の油圧がかかる部品です。30年以上の生産実績により、設計段階からお客様に参画いただくことで、高精度・高品質・低価格・短納期など様々なニーズに対応しております。
鋳物内部の複雑な油穴径路は精度の良い中子作りにより±0.8mmの製品精度を保証し、またロボットによる内面ショットの採用により高い内部清掃度を実現しました。

新幹線用連結器

新幹線用連結器

国内シェア・約100%は信頼の証

新幹線・先頭車両の連結器。強度と高寸法精度を実現した製品であり、国内シェアの約100%を生産しております。

ホイールハブ・ブレーキドラム

ニアネットシェイプによる低コスト化を実現

ホイールハブ

ニアネットシェイプによる
低コスト化を実現

高精度の造型機を使用したニアネットシェイプ化を実現し、加工工数低減による低コスト化を可能にしました。

大型トラック用ブレーキドラム

ブレーキドラム専用の生産ラインを有し、徹底したニアネットシェイプ化による約13%の軽量化(当社従来品比)と低コストを実現した製品です。

SEM/EDS

左:走査電子顕微鏡(SEM)
SEMによる拡大画面
EDSによる分析表

走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)は、物体に電子線を照射する事で、光学顕微鏡では観察不可能な微小な表面構造を鮮明に観察する事が出来、肉眼で物を見るような感覚で3次元的な画像を観察できる機械です。

また、物質に電子線を照射すると特性X線が放射されます。特性X線は物質固有のエネルギー値となるので、このエネルギー値を解析する事で物質を構成する元素を特定する事が出来、この方法をエネルギー分散X線分光法(EDS:Energy Dispersive X-ray Spectroscopy)といいます。
当社では、異物、鋳造欠陥の組成を解析し原因の特定に利用しています。

三次元測定器

プローブと呼ばれる球体を測定物に接触させ点測定、もしくは線測定を行い得られた3次元の測定値を検出する事が出来ます。
得られた座標値を基に点群データを合成し面要素、円要素等を合成する事で寸法のみならず、平面度、真円度、直角度等の幾何公差を求める事が出来ます。
当社では、1㎏~150㎏までの製品の測定をしており、さらにプログラムを組み自動測定で効率の良い検査が実現可能となっております。

3D スキャン

  • 修正前・後 照合モデル

光学的な仕組みを利用して測定物に触れずに表面形状を高密度な3次元点群として取得し、三次元モデルを作成します。
弊社では模型の測定データと模型製作時の3Dモデルデータとの比較照合、形状の全面・断面の照合評価、模型修正の施行前後の形状を計測し、データ比較を行い修正内容の確認、摩耗検査、砂型転写精度評価等に活用しています。

ハンディータイプ

携行性に優れ場所を選ばずに使え、操作が簡単かつ軽量で誰でも使うことができます。
型、中子、製品など材質や形状を選ばずにスキャンできます。複雑な形状でも高精度にスキャンでき、スキャンの状態がリアルタイムでモニターに表示されます。

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